





切符の購入
普快車を除き、すべて日本で台湾鉄道および台湾高速鉄道の公式サイトで予約した。
フリーパスにあたる台湾好玩卡(Taiwan PASS)では元が取れないため、区間毎に各列車の切符を購入した。
台北に到着した夜、台北駅の窓口に出向き、切符を受け取る。また、台東から枋寮までの普快車の切符も購入。
台湾一周で乗車した列車は合計6本。


列車の時刻の調べ方
台湾鉄路および台湾高鐵の公式サイトで検索し、自分が乗りたい列車を組み合わせた。
台北 → 花蓮 → 池上
台北08:50発の自強号412次列車で花蓮へ
TEMU2000型電車を使用。切符には「自強」と記載があるが、TEMU2000型電車は「普悠瑪号」の名称でお馴染み。比較的新しい車両で、きれい。
花蓮には10:56着。


花蓮11:06発の莒光号52次列車で池上へ
花蓮で列車を乗り換え。
E200型電気機関車が牽引する莒光号52次列車は、日本では消滅した機関車牽引の客車列車。
客車の独特の静けさがある。
車内販売で名物の台鉄弁当を味わう。製造場所が異なるためか、先ほどの自強号で販売されていたものとは中身が異なっていた。販売員は女性ではなく、中年男性だった。


悟饕池上飯包文化故事館
ナローゲージ時代の客車は必見
池上到着は12:56。
駅から歩いて「悟饕池上飯包文化故事館」へ向かう。ここにはナローゲージ時代の車両が展示されており、車内で飲食も可能。
現地で収穫された池上米や、お菓子、土産物などが販売されている。
私は学校の教室のような部屋で池上弁当を食べながら、旅の余韻にひたった。


池上 → 台東
池上14:07発の自強号416次列車で台東へ
ここからはひたすら列車を乗り継いで台北へ向かう。自強号416次列車はDR3000型気動車(ディーゼルカー)の9両編成。台東には14:50着。
当時、駅舎改良工事の真っ最中で、工事箇所が多かった。


台東駅で車両観察
台東到着前に留置線に停車している車両を眺める。
次に乗る枋寮行き普快車の発車まで時間があるので、ホームで各車両の撮影を楽しむ。
軍用車両を積んだ貨車も見かけた。乗り換え時間が約1時間あるので、停車中の車両を眺めたり、駅改札外のコンビニで買い物をする。




台東 → 枋寮
台東16:08発の普快車で枋寮へ
この旅行の本命ともいえる、日本製の旧型客車で運行する南廻線(台東~枋寮)の普快車に乗車。
若干、日本人鉄道ファンの姿も見かけた。
列車は3両編成で全車日本製。後日乗車した際は、すべてインド製の車両であった。


客車には冷房が搭載されておらず、窓全開の客車で感じた風が心地よかった
この当時は電化に備えたホームの嵩上げ工事はまだ行われていなかった。沿線の高速道路も建設中であった。列車は山間部へ。


途中の枋野(信号場)で台東方面へ向かう自強号を待避。
やがて海が見えてきて、山を下り始める。
枋寮到着後、地下道を通り反対側の駅舎寄りホームへ移動。




枋寮 → 新左營
枋寮18:26発の自強号374次列車で新左營へ
自強号374次列車もDR3000型気動車(ディーゼルカー)の9両編成。混雑しており、高雄までは立ち客もいた。
暗くなり、沿線にあるウナギの養殖場などは見えなかった。
高雄では多くの乗客が下車。そのまま台湾高速鉄道の乗り換え駅である新左營まで乗車。


高鉄左營→台北
高鐵左営20:18発の184次列車で台北へ
台湾高鐵(台湾高速鉄道)の高鐵左營駅は、台湾鉄道の新左營駅に隣接している。
184次列車は途中の台中と板橋のみに停車する速達型。
停車駅が少ないため、乗客の出入りが少なく快適度が高い。
車両は東海道新幹線や山陽新幹線でお馴染みの700系を改良した700T型。日本でもお馴染みなので親近感が沸く。
疲れを癒すため、奮発して商務車(ビジネス車)を利用。通路を挟んで2列シートが並び、普通車の3-2座席配列よりゆったりしている。商務車の特権として、乗務員から飲み物とお菓子の提供有り。
終点の台北には定刻21:54着。当時は南港まで開通していなかった。


まとめ
台北駅を出発して約13時間で、鉄道での台湾一周が無事完了しました。
台湾は日本から近くて治安も良く、乗り鉄(列車に乗車する事を楽しむ鉄道ファン)にはおすすめの国です。
常に何らかが行く度に変化しており、何度行っても楽しめます。
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