八木新宮特急とは
日本最長距離の路線バス、奈良交通「八木新宮特急」。全長169.8km、途中に高速道路を一切使わず、山間の景色を縫うように走るこのバスに、私は2017年の冬、ついに全区間乗車しました。本記事ではその道中の記録を、乗車の様子や休憩地、見どころと共にお伝えします。
出発地点へ
千葉から新宮までのアクセス
時間が確保出来たこともあり、2017年2月に念願の八木新宮特急に乗車。
大和八木駅または新宮駅のどちらか迷ったが、乗車日が土曜日のため、新宮発の方が空いていると考え、今回は新宮を朝一番の便を選択。
千葉県から新宮まで向かう。成田空港発12:00過ぎのピーチアビエーションで関西空港へ。
途中、右側の富士山が綺麗に見えた。関西空港到着後、JR西日本で日根野へ。
阪和線快速列車に乗り換えて和歌山着。


ここで後続の特急くろしおを待つ。列車到着までの間、国鉄常磐線緩行や営団地下鉄千代田線でお馴染みだった103系を見て楽しむ。287系の指定席は最後部の1号車。


金曜日の夕方で帰宅には中途半端な時間のせいか、1号車の乗客は少なめ。御坊では紀州鉄道の車両を楽しみにしていたが遭遇せず。風光明媚なところを走行しているはずだが、2月で日没が早く、車窓を楽しむ時間は少なかった。
新宮到着後は八木新宮特急のバス停を確認。近くのビジネスホテルに宿泊し、翌日に備える。


新宮駅5:51発大和八木駅行
早朝の新宮駅での様子
翌朝、新宮駅朝一番に出発する八木新宮特急バスに乗る。既に明るくなっており、三重交通のバスを撮影するなどして出発を待つ。また備えて水分摂取は極力控えた。


バスは運用を開始してから日が浅い新しい車両。先代車両も前扉のみで趣があった。
新宮駅乗客は私を含めて3名。一人は若い外国人男性観光客で本宮大社前で下車。もう一人は行商人風の高齢女性で五条バスセンターで下車。途中、十津川温泉でやや多めに乗客が増えた。外国人男性観光客と高齢女性以外の乗客は、終点の大和八木駅まで乗り通した。
熊野川沿いに沿って山間部へ向かう。明光バスの新宮駅ともすれ違った。
道中、「こんな狭いところを通るのか!」と驚く場面が多々あり、運転士さんのハンドル捌きが素晴らしい。


道中の休憩地
八木新宮特急は道中3回休憩が有り、気分転換に車外に出られる。
十津川温泉

十津川温泉では職員の方からペットボトルのお茶を頂き、ありがたかった。ここで大和八木駅方面へ向かう乗客が一気に増えた。
上野地(谷瀬の吊り橋)

休憩時間を利用して吊り橋へ。
橋を渡って向こう岸へ行きたかったが、集合時間の都合で途中で引き返した。後日、別の機会に訪問したいほど景色が良い。
五条バスセンター

バスセンターに併設してイオンがあり、トイレを利用出来る。
ここは奈良交通のバスが多数停まっていて、普段見られない車両で記録を楽しめる。
時間配分に注意して行動を。
大和八木駅に到着
ゴール地点の様子と感想
山間部の走行を終えると、お寺を多く見かけるようになる。
国鉄バス五新線バス専用道を車窓から一瞬だけ眺められた。
五条バスセンターから通常の路線バスと変わらぬ姿で進んでいく。そして無事に大和八木駅に到着。
5,000円札をバス料金箱に入れたのは初体験で緊張した。
大和八木駅は大阪、奈良、名古屋と各方面に行かれる交通の要所。東京からも名古屋から近鉄特急を利用出来る。また機会があれば逆方向で乗車したい。


まとめ
以前から気にかけていた「八木新宮特急」ですが、関東在住だと乗りに行くのが難しかったです。
沿線には熊野大社や川を掘った温泉等も多く、再び訪問する気になります。
時間が出来た時、思い切って行動する事をお勧めします。乗りとおすことで達成感がありました。
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